オフィスで使われる名入れ文房具の考察

オフィスで使われる名入れのものの代表としては社名入りの封筒や社名や商品名の名入れがされたボ-ルペンや付箋紙、クリアファイルなどがあげられます。
どれも日常使用する消耗品でありメ-カ-が自社の商品名を名入れしたものはギミックと呼ばれたりします。
ギミックとはもともと英語の言葉であり仕掛け、策略、新手法と言った意味があります。
つまりオフィスで手にすることが多い文房具等に自社の製品名を名入れして、その商品名を覚えてもらおうと仕掛けたり、策略したりすることから来ています。
名入れ技術の進歩によりオフィスで使用する事務用品には現在では様々なものに名入れすることが可能です。
しかし当然の事ながら名入れのコストはかかります。
例えばボ-ルペンであれば、ボ-ルペンの本体の価格にプラスで名入れのコストがかかります。
一般に発注数が多ければ多いほど一本当たりのコストは下げられます。
現在のオフィスには名入れのギミックが溢れかえっています。
様々な社名、商品名の名入れされたものが。その数多くあるものの中からオフィスで使う人がどれを選ぶか。勿論、名入れのデザイン等の好みもあるでしょうが第一に優先されるのはその名入れされている文房具が持つ本来の機能です。
ボ-ルペンであれば書き味であったり線の太さ。付箋紙であればその色合い等です。
一般的に名入れの文房具を発注する側のメ-カ-はコストを下げようとします。
名入れのコストは同じであることからコストを下げる方法としてそのベ-スとなる文房具を廉価なものにしようとします。
ボ-ルペンであれば少しでも安いボ-ルペンにしてそれに名入れをします。
当然の事ながら1本100円のボ-ルペンと200円のそれとを比べると、文字を書くと言うボ-ルペン本来の機能は同じでも色の2色3色といったインクの色の数や書き味が異なります。
感覚的要素や個人の好みもありますが、一般的に安いボ-ルペンは、それより高いボールペンに比して書き味が劣り、それがひいては使い心地に繋がりこちらも劣ります。
結果として安いボ-ルペンに名入れしたものはオフィスでは使われなくなり、当初の大きな目的であったはずの自社の社名や商品名を多くの人の目に止めて覚えてもらうと言う目的は達成できなくなってしまいます。
オフィスに機能の低い名入れの文房具を大量に供給するよりも、たとえ小数であってもそのもの本来が持つ機能の高いものを名入れするほうが効果的だと思われます。